救護施設で働く人

生活保護では、居宅保護を原則としていますが、救護施設(保護施設)という施設が設けられています。 なぜならば、住まいや生活に課題を抱えている方の中にはアパートなど住む場所があっても、それだけでは社会生活を送るのが困難があり、 施設入所による支援が必要な場合があるからです。救護施設では様ざまな人が働き、事業を展開し入所者の生活を支えています。 このコーナーではその支援の仕組みをそこで働く人を通じてご紹介していきます。

One team 最高のチーム力で
~利用者さんの笑顔とありがとうのために~
佐賀整肢学園・かんざき日の隈寮

R&Yさん

佐賀県 佐賀整肢学園・かんざき日の隈寮 11年
所属:入所サービス課
職種:看護師

1日のスケジュール
8:30出勤・居室朝礼(体調確認)
8:40申し送り
8:55ラジオ体操
9:00~9:30館内清掃・1日の日程及び受診者の確認
9:30利用者受診の補助
11:50~12:15服薬確認・介助・昼食見守り
12:30~13:30昼休憩
14:00~17:00受診補助・配薬のセット・チェックなど
17:00~17:15夕食見守り・翌日の日程確認・室内消毒
17:30退勤

利用者さんの健康をチーム力でサポート

かんざき日の隈寮医務室では、看護師2名で利用者さんの健康管理を行っています。主な内容としては、定期健康診断や健康面についての相談、内服薬管理の他、ケガや急変時の医療機関への受診対応など、利用者さんが安心して生活が送れるよう、嘱託医や生活支援職員との連携を図り支援しています。看護師だけでは難しいことも、他職種の力を借り安全に進めていくことができるのは、チームワークの利点です。この最高のチーム力で利用者さんをサポートできるかんざき日の隈寮は自慢の職場です。
また、この自慢の職場には「我が家」のように優しく笑顔で言葉をかけてくれる利用者さんもいて、退勤時には「今日はありがとう。お疲れ様でした」「気をつけて帰ってね。」などの声をかけて頂きます。気持ちが癒やされ、看護師としてのやりがいを感じる瞬間でもあります。
時には緊急搬送などで緊張する場面もありますが、日頃から利用者さんの状態を把握することで、看護の視点からいつもと違う変化に気付き、速やかに判断できる看護師でありたいと思っています。
これからも日々自己研鑽を心がけ、協力同心 チーム一丸となって支援にあたるよう努めていきたいです。

新型コロナウィルス感染予防の取り組みにあたって

新型コロナウィルス感染症の流行により、依然としてウイルスの広がりが懸念されています。試行錯誤の中での対応を余儀なくされ、現在もなお不安を抱えながら生活を送る日々が続く中施設での生活も大きく変化しました。
そのため感染に対する不安を軽減するためには、しっかりとした知識・理解を深める事が重要であると考え、職員研修会を定期的に行い、対応について学ぶ機会を持つよう努めました。 また、集団で生活する施設には日常的な感染対策が必要となることから、利用者さんの協力を得ながらの感染予防対策の取り組みは現在も継続中です。長引く対策に「コロナ疲れ」もある中、マスクの着用・手洗いの徹底・ソーシャルディスタンスの強化等、職員と利用者さんの意識を共有し、一人ひとりの行動に注意を払いながら引き続き、感染対策の在り方を考えていく必要があると感じています。
施設の「ほっ」とする一コマに・・・「ほら、消毒せんね〜マスク、マスク」
鼻出し、顎マスクに対して利用者さん同士の声の掛け合いは日常化されています。 新しい日常生活様式に、職員・利用者さんと共に安心した生活を送れるよう支援をしていきたいと思います。

かんざき日の隈寮
職場の仲間と