救護施設で働く人

生活保護では、居宅保護を原則としていますが、救護施設(保護施設)という施設が設けられています。 なぜならば、住まいや生活に課題を抱えている方の中にはアパートなど住む場所があっても、それだけでは社会生活を送るのが困難があり、 施設入所による支援が必要な場合があるからです。救護施設では様ざまな人が働き、事業を展開し入所者の生活を支えています。 このコーナーではその支援の仕組みをそこで働く人を通じてご紹介していきます。

「健康で楽しく過ごす!!」のお手伝い!
美原の里

Rさん

大阪府 美原の里 16年
所属:医務係
職種:看護師

1日のスケジュール
8:30出勤
8:45引継ぎ
8:55ラジオ体操・検温(感染症対策)
10:00利用者受診補助(受診日)
11:50嚥下体操・食前薬配布
12:00昼食
13:00~17:00薬チェック・セット・処置など
17:00~館内消毒
17:15退勤

利用者さんの健康管理と自立のサポート

美原の里での仕事は、主に利用者さんの健康管理です。
健康管理といっても、血圧・体重を測るといったものだけではなく、利用者さんの不調や不安を傾聴し、ケアスタッフと情報を共有し支援に繋げてもらう事も重要な仕事の一つです。
例えば、色々な不安や悩みを話してくれます。その話の中から「受診に繋げる必要があるのか」「聞くだけで落ち着くのか」の判断が難しい時もありますが、少しでも不安や悩みが解消されるよう一緒に考え対応しています。
高齢化が進み、転倒や喉詰めなどを防ぐために身体的な支援が必要となる利用者さんも増えてきていますが、「利用者さんの不安や少しの変化にも気付く事」「話しやすい雰囲気と利用者さんとのコミュニケーションを大切にする事」を心がけながら、仕事をしています。

「嚥下体操」 食事前の楽しい!?時間

美原の里では、高齢化に伴いのど詰めのリスクが増えてきています。
食事を提供する際に、いろいろな工夫をしてもらっていますが、「噛む力・飲み込む力をつけてもらおう!」と、嚥下体操を始めてみました。  
はじめは音楽を鳴らすことで、「喉詰めに気を付けよう」「ゆっくり噛んで食べよう」を意識してもらえればいいか・・・という思いでした。  
この嚥下体操を始めて数年経ちますが、今では音楽がなると一緒に歌い出す利用者さん、体を動かす利用者さん、音楽に合わせて踊る利用者さんと、いろんな参加の仕方をして楽しませてくれます。  
本来の目的は「喉詰め防止」で、実際どれだけの利用者さんが「嚥下体操」をしてくれているかわかりませんが、みんなが笑顔になる食事前の楽しい時間となっています。
これからも一時入所される方の生活環境を整えることができるよう本人に寄り添う支援を目指して頑張ります。

美原の里
職場の仲間たち