救護施設で働く人

生活保護では、居宅保護を原則としていますが、救護施設(保護施設)という施設が設けられています。 なぜならば、住まいや生活に課題を抱えている方の中にはアパートなど住む場所があっても、それだけでは社会生活を送るのが困難があり、 施設入所による支援が必要な場合があるからです。救護施設では様ざまな人が働き、事業を展開し入所者の生活を支えています。 このコーナーではその支援の仕組みをそこで働く人を通じてご紹介していきます。

食を通して利用者さんの生きがいをサポート
村山苑 さつき荘

比留間 涼さん

東京都 村山苑 さつき荘 3年6か月
所属:給食係
職種:調理員

1日のスケジュール
10:45出勤、ミーティング
11:00夕食準備、翌日の仕込み
13:30昼休憩
14:30夕食提供の準備
18:00夕食提供、食器洗浄、片付け
19:00退勤

利用者に寄り添った食事提供

利用者の皆さんへの三食の食事提供はもちろんのこと、日々の会話や食事懇談会、定例会などを通じて、要望等を直接聞く機会があり、栄養士も含め相談しメニューに反映しています。  
利用者さんに喜んでいただくため、さつき荘では手作りを心がけており、ハンバーグや餃子、コロッケなどは特に人気で喜ばれています。  さつき荘では通常食の他に食に関わるイベントとして、お楽しみ食事会やお好みランチ、さつきグルメ、年中行事等のイベントを開催しています。その中でも特に人気のあるイベントを紹介します。
① お楽しみ食事会は年に2回の利用者さんと職員で一緒に食事(カレーなど)を作っています。
② お好みランチは年7回の開催で、3種類のメニューの中から好きなメニューを選んでいただき一番人気のメニューを提供しています。
また、食事以外でも関わりを持つため、調理員からの発信ツールとして調理新聞を年2回発行し、写真を多く取り入れ見やすい新聞づくりを心がけています。

・調理新聞vol1   ・調理新聞vol5

就職してから3年

知人が村山苑の調理員として勤務しており、調理員の募集があることを教えてもらいました。以前から福祉施設での調理業務に関心があったため、早速問い合わせ、施設見学の機会をいただきました。施設に対して閉鎖的なイメージを持っていましたが、職員も利用者の皆さんも気さくに声をかけてくださり、また、厨房は開放的で利用者さんとのコミュニケーションも図れ、とても良い環境に驚きました。感じていた不安も払拭され、是非、村山苑の調理場で働きたいと思いました。  
さつき荘に配属されて3年が経過しました。小規模な施設のため、他職種の職員とも関わることが多く、良い環境の中で自身の成長を高めていきたいと思います。

村山苑 さつき荘
職場の仲間たち